FLARE UP STARE

GUNIW TOOLSの新曲の感想を書きたい。

 
けど、ずっと思い巡らせてはいるものの
雲を掴むようなところがある。。
 
例えばアーティストが節目にリリースするCD(ましてやシングル)って色んなテイストの曲を入れてバリエーションを持たせ、どこか自己紹介的だったりするじゃないですか
そういう2曲ではないのだな。
 
聴いているうちに見る角度が変わったり、
まだまだ感想にまとまりがない。
 
なので、この際まわりくどーく
自分でも確認しながらひとつひとつ書いてみようと思う。
誰も読まなくていーよ
(とか前置きしないと書き進められない。苦笑)
 
あ、その前に簡単にひとことでまとめると、
まぁ、「カタルシス詰まり」が、わかりやすいというか聴きやすいっすよね〜
 
です。
 
(ネットでまだ全然感想見かけないんだけど、なんか、あった!と思ったらだいたいこっちなんだよね。)
(感想見かけないのは、まだ通販のほうが届いてないからかもしれない。。。。?)
 
 
さて、
まずこのシングルの捉えどころの少なさ(言葉が悪い。)の要因として、
今回のシングルが「2曲で6分28秒」というのがあると思う。
タイトル曲は2分45秒。
ちなみに過去のグニュウ曲で3分に満たない歌モノの曲は
「殻の一脚」2分48秒と「Billy what wild cool night」の2分52秒である。
ついでに、Shilfee&Tulipcorobockles (+ JAKE)で一番はじめにリリースしたシングル「Moss Phlox」は3曲入りで12分20秒でした。
(まぁ、あのシングルは、3曲それぞれの表情を考えても、ほんとにファンに対して親切ここに極まる!って感じだなぁと思います。)
 
 
18日のライブで聴いたのが初聴きで、
それ以前には試聴もなく
前情報としてはタイトルとジャケットのイラスト、
そのイラストに込められた意図についての解説ブログ(割とすぐ削除)、
あとはレコーディングの過程で実況的に
ツイッターやブログででうかがい知れた2人のやりとり…
程度だったと思う。
事前にアサキさんから音源が配られていた関係者各位の感想では
とにかく「意外」と「世代的懐かしさ」「音像(について)」が共通してあげられていたような。。
私が特に気になっていたのは、
アサキさんが今年のはじめの頃、古川さんの仮歌データに対して「こんな技使えるようになってたの!良いと思う!」というようなことをツイートしていたことや(それはたしかライブ時期とかぶっていたので新曲の話かどうかはよくわからなかったけれど。)
70年代のヘンテコなイタリア映画を見ていたら曲が湧いてきただとか、
古川さんがボーカルレコーディングについて、時間帯で出やすい声の質というのを考慮して、それぞれパート?によって時間帯をずらしてレコーディングしていたという話だ。
 
 
「no.7」ライブのアンコールで新曲初披露。
意外と厳かなムードではなく、少しMCを挟んでからの演奏だったと思う。
(緊張を崩したかったのかもしれない。もしくは古川さんの自動おしゃべりスイッチが入っていたのかもしれない。笑  曲の入りをアサキさんがとちってたのは初日だったかなぁ。)
FLARE UP STAREは、まずイントロでギターのリフと共に流れてきた立体的でシリアスな打ち込みの音が印象的でドキドキした。
CDを聴いてもその立体感を感じられるのだけれど、
ライブハウスでその音量でアサキさんの打ち込みの音が聴けるのがうれしい。
個人的には、アサキさんのソロ作品での打ち込みの音作りにも
同様の立体感というか、全てが塗り潰されていない空間、隙間、クリアと言っていいのかわからないが、どこかキラキラした音の立ち上がりを感じていたので、
GUNIWの15年ぶりのシングルとはいえ、個人個人の活動からの流れを感じられるのはとてもうれしい。
 
(そういうのはソロも辿って聴いている人の特権!ともいえると思うので、積極的にどんどんうれしく思っていきたい。)
(そういえばアサキさんのソロライブは同期無しのアコギ弾き語りだったので、打ち込みの音を外で聴くということがなかったのだなー。私が見に行った限りでは。あ!vezのライブでは「Sense of you」で同期が使われている。あの始まり方も好きだ。)
 
(・・・まだイントロ!ここまで書くのにどれだけ時間を費やしていることか!?
書いたり消したり・・・)
 
断片的で動きの少ない歌メロに、印象的で強い言葉が耳に入ってくる。
古川さんのあやしく強弱のあるボーカル、ラテン的な雰囲気のあるアコギとアコーディオン(…だよね?)のリフ。同じフレーズのリピートと重なり。
いわゆるA,B,サビ、1番2番、、、という展開は無く、曲を捉えようとしている間にさっと終わった。
これって、サビが無いってことでいいのかな?
観客からの拍手に、自分の行動が追いつかない。 
というか、拍手する以前に なになに…、いっかいじゃわかんないよ!
「ふぅー!」とかいって拍手してる人は適応能力たかすぎだろそういうのとっても大事だけど!笑
 
 
「グニュウツールの新曲って、どんなのだ!?」って思い続けて
期待と不安ですごい緊張しつつその日を迎えて、ようやく正体を見てなお、
「そっかこう来たかーー☆」
とかそういうのなくて、
「・・・・・!?」
となって。
まだお預け喰らってるような、、
 
「・・何それむしろ面白い!!?・・けどなんだろう!?」
いまだにそうだし、一筋縄じゃいかねーーwwって思いながら何度も聴いている。
確か初日だったと思うけれどアサキさんが曲終わったあとに
「…オリコン1位!」とか言ってて、
いやいやいやそんな曲調じゃなさすぎてwwwww
と、思う余裕もなく立ち尽くしてました。笑
でもその感じがなんとも言えず正しくてどこか嬉しいと思う自分はどうかしている。
 
ライブで聴いて全部の歌詞を聞き取れるわけじゃないけれど「閉じた夢でへこむ」という詞が頭に入ってくる。そんな詞を15年ぶりの新曲に入れる古川さん。
15年前にポップなメロディーにのせて「だから僕等は死ねない」と、
でもそのまま進み続けることはできないジレンマを歌った人たちが、
再び動き出したはじまりの曲で、こんなに静かに静かに燃えている。
うまく言えないけど、これってすごい信頼できるなと私は思う。
 
こうしてゆっくり捉えようとしていくと、CDジャケットのイラスト解説で古川さんが書かれていたことも自分の中でどんどん楽曲とリンクしてくるのがたのしいです。
特に、周囲は時間が止まったように静かで、燃える火のノイズと家から飛び出している生き物が発している声だけがある。という話(原文ではなく意訳ですよ)が、曲を聴く前よりイメージしやすくなった。
 
短い曲ではあるが、1曲リピートでぐるぐる聴いていると曲の中に迷い込んでいくようなムードがあって心地よい。 
 
 
そして2曲目「カタルシス詰まり」
この曲で先ほどまでの緊張感が少しずつほぐれてくる。
歌詞も先ほどの強い言葉並びに比べて「甘かった馬鹿だったね」とか、歌い方も少し優しいというかフカフカしたムード。
サビのアサキさんとのかけあいのような言葉の詰め込みかたも心地よい。
(CD聴いた時、まず最初にnuts Community〜のコーラスパートがアサキさんじゃない!?ってなりました。笑。グニュウのときのアサキさんのコーラス好き!)
かわいらしさと皮肉めいた言葉、ゆっくりから早くなる波も、この曲のほうが聴きやすくわかりやすくグニュウっぽい!って思える曲だろうなぁと。
個人的にはこの曲での歌声がすきすぎてリピート率高いですね。。。。
FLARE〜はしなやかで強い声がかっこいいのだけれど、1曲に使われている声のバリエーションや細かい声の表情の変化はカタルシス〜のほうが多いと思うのですが、これが以前ブログに書いていた時間分け録音の効果なのだろうか?
 
ジェイクさんの曲(や、アレンジ参加の曲)とアサキさんの曲とで、古川さんのボーカルの色気がちょっと違うんですよね。まぁ当たり前といえば当たり前だろうけども。
どちらもだいすきなのだけれど、私はグニュウを好きになってからDAZZLEを聴いていた期間がとても長かったのもあって、アサキさんの曲を歌う古川さんの声が大好きで好き好き超好きなんですけれどもその話はまた今度。
 
歌詞についてはとてもわかりやすく。笑
核心をつきながらも、でも、どこかやさしさがあるというか、
責めるでもなく、自覚を促されてはどこかぼんやり。。。
 
個人的には、数年前はなかなかのツイ廃だったのですが
(今もまぁまぁTLに張り付いているような気もするけれど?)
その時はまさに「自己承認を 優先中」だったのだろうし、
でも、そこに居ることを諦めるための時間があったからこそ
だーーーめだーーーーーー!!!って悪あがきも、
今現在一応長続きしているという感じで。
これはもう感想ではなく個人的な思い入れとしてw
「甘かった馬鹿だったね」って過去形になっているところとかがぐっときます。
 
そもそも、私がツイ廃だった時期(というか社会人になってから、というか卒業してからというか。)ずっとかかえていたもやもやから一歩抜け出すきっかけのひとつに
GUNIWの存在があったのです。(でたー!革命!)
(正確に言うと、HUSH and COOLという曲の存在なのですが。その話はまた今度。)
そんな訳でこの曲の歌詞を追いながら、ついついにやーっとしてしまいます。
 
 
 
ただ、これが2015年のグニュウか!!という確信?のようなものは当初、私にはなくて、
初めの印象としては「Shilfee + ○○」感がややあるなぁ。というのがCD聴いた初めのほうの印象でした。
 それは(FLARE〜が)古川さんが元々持っているあやしくてローな雰囲気に寄った曲調であるということがひとつと、
2曲とも曲終わりでもったいぶらずにピタッと終わる感じが古川さんが作る曲の特徴に近かったから。
シルフィーの曲でもタフカの曲でも、最後はダンっと、ざくっと終わるものが多いんですよね、古川さんの曲って。
 
でもこうして一通り書き出したことで、ひとつ落ち着いて、どんどん馴染んで。
最初感じていたshilfee+…感は、今はもうないかな。

もう、長いし書き直しすぎてぐちゃぐちゃだし。笑
自分で読み返し確認しすぎて伝わる文になっているか判断のしようもない。。

こんなことを日々思い巡らしながら、ひとりでにやりと聴いています。。

以上、私の感想でした。


あ!あと!!

shilfee+JAKEの「Moss Phlox」では歌詞カードの最後に
thanks to long time wating all fans
となっていたのが、今回グニュウの新曲では
thanks All GUNIWTOOLS FANS
になっていたのが、とってもうれしかった。些細なことすぎるんだけれど。
グニュウの活動が始まってから、古川さんの発言の中で「昔からのずっと追い続けてくれているファン」ではなくて、大きく「ファンのみんな」という感じの表現をしてくれていることが、少しずつ増えているのが
私にとってはとても大事でうれしいんです。
新しいファンがいるよってことが、少しずつでも実感として伝わっているのかなぁと。
実際グニュウが始まってから増えていると思うし。

 
グニュウツールの好きな所は、
それぞれの強烈な個性を持ち寄ったらこうなった!という局面の表れ方が妙に新鮮で、
ややもすれば計算されて理屈っぽく見えそうな楽曲や作風である反面、
実は計算だけでは作り出せない突発的で偶発的なすがすがしさがあるところに「人と作る」ってことのおもしろさがぎゅっと詰まっているなと思っていて。(割と支離滅裂なのは自覚ありますよ〜〜)
だから、曲のテイストではないんだよね。
それを言ったら、既にあらゆる要素を飲み込んだことをやりまくってるしね。笑
 
というわけで、今後どういう形体の何が出てくるのやらまったくわからないけれど、
大雑把に、
今後の活動全てに、期待して、続く!